トム・デマルコ/ティモシー・リスター『ピープルウェア』

ピープルウエア 第2版 ? ヤル気こそプロジェクト成功の鍵

ピープルウエア 第2版 ? ヤル気こそプロジェクト成功の鍵


プログラム開発の現場で見る、「やる気こそ大事」論。「リーダーはメンバーじゃない」とか、ほぉと思わされます。そうか、それがリーダーなんてやりたくないと思う理由なんだろうか(笑)
それと、この本の中で取り上げられている社内コンテストはいいアイデアだと思うので、自社で取り入れてみたいと思います。

以下、メモ。

p.173
チーム殺し
=チーム形成を妨げプロジェクトを崩壊させる確実な方策
・自己防衛的な管理
・官僚主義
・作業場所の分散
・時間の分析
・品質低減製品
・さばを読んだ納期
・チーム解体の方針


p.200

管理者は、チームの一員ではない。チームは仲間から構成されており、仲間同士はやることが同じなので平等である。管理者は、チームの外にいて、上から指示したり、管理上や手続き上の障害を取り除く。定義により、管理者は同僚ではないし、グループの一員にもなれない。
この考え方は、自分のリーダーシップに誇りを持つ管理者には衝撃的であろう。管理者は、クオーターバックとして働いたり、思慮深い判断をして何分の1秒かのタイミングを計り勝利へと導くようにチームを励ますことで、リーダーシップを発揮するのではないか?それらしく聞こえるが、そんなリーダーシップが必要なチームは、チームとしてうまく機能していない。


p.202

毎回うまくいくとはかぎらないが、チームが一体化すると、投入した手間ヒマ金は十分に見合う。仕事は面白くなり、メンバーは精力的になる。納期や工程を死守し、もっとやることはないかと探す。みんなが仲良くする。そして、チームの存在を認める周りの人々に対して誠意を尽くすのだ。


p.209
プログラミングコンテスト
・賑やかに競い合い、失敗者が生まれないコンテスト
→建設的な混乱
・スタッフの仕事にあわせて作られた一組の問題をやってみて、自分の能力を参加者の平均的な能力と比較してみる
・自分の長所、短所を評価するのに役立つ
・年間行事としてコンテストを導入
・何らかの意味で、誰もが賞をもらえるようにしておく
・コンテストで出た成果はフィードバックする