古川久敬『チームマネジメント』

チームマネジメント 日経文庫B77

チームマネジメント 日経文庫B77


続けざまにまたチームについての本を読む。なんと日経文庫。似合わな〜い(笑)いや、ここも耳が痛いトピックで持ちきりですぜ…。
以下、メモ。

p.43-44
リーダーとしての基軸作り

1)リーダーとして、なぜこのチームを任せられているかを自らに問い自覚すること。
2)どのようなチームを目指すか、どのようなチームにしたいかをはっきりさせること。
3)自社や部門の経営目標や経営課題を適切に把握し、それらと関連付けた自チームの重要課題について明文化すること。
4)自チームの課題について、安定実現のための課題と、次の創造や変革のための課題とに峻別し、整理すること。これについても明文化する
5)実現すべき課題の優先順位づけをすること。優先順位をつけ、ひとつずつ確実に実現していくためである。
6)各メンバーに、何を、どのくらい期待するかを整理しておくこと。
7)トップ、他部門、他部署との連携や協力のとり方について整理すること。


p.58

(1)コミュニケーションはコスト
コミュニケーションは、必ず手間や時間、労力や根気を必要とします。人の話をよく聴くことは、相当のエネルギーを消費します。もちろん、自分の考えやアイディアをよく整理して他者に伝えることも同様です。
その意味で、コミュニケーションはコストを伴う活動です。コミュニケーションをよくするということは、コストをかけることを自らしっかり覚悟し、いとわないことを意味します。この覚悟なしに、コミュニケーションが上手くとれるはずはありません。


p.65-66
うまくいかないリーダーの典型
1)チームの目標や課題を明確にすることの重要さを理解していない
2)目標や課題を把握しようと努力しているが、組織内外の動向について不勉強だったり、上司や周囲との意見交換が充分でなく、設定する目標や課題の内容や方向性が不適当