日中韓の歴史学者、共通の歴史教材を刊行→歴史の解釈力を育てたい

日中韓の歴史学者、共通の歴史教材を刊行
日中韓3カ国の歴史学者や市民団体が3年がかりで、近現代史の中学生用の共通歴史教材「未来をひらく歴史」を26日、韓国語版で刊行した。日本語、中国語版も近く発行されるという。
ソウルで記者会見した「共同歴史編さん委員会」によると、4年前の日本の教科書検定が3カ国間の摩擦に発展した際、「それぞれが自国中心主義の歴史を主張し合うのでなく、お互いの歴史観を尊重しながら市民の立場からの教材をつくろう」との機運が盛り上がった。3カ国合わせて54人の執筆者陣が国内、国際会議を50回以上開き、旧日本軍による中国内での虐殺被害者数や抗日運動の評価、戦時中の日本国民の加害性と被害性などについて共通の記述を探ったという。

ああ、こういう試みはいいですねー。ヨーロッパではすでにされている試みですが…。さて、うまくいくのかな。
ちなみに、僕は大学の卒業前のタームペーパーを「歴史教科書の記述と意味づけ論」というテーマで書きました。学生の頃から、この問題には興味があったということでしょう。

いろいろ調べた結果、歴史も大事ですが、絶対の歴史がない以上、誰かからの歴史を読むしかないよなあ、と思いました。歴史教育も担っている学校が国民の再生産装置なのも、この頃ようやく理解できた。
歴史教育で学んだひとつひとつの事象よりも、もっと大事なのは「歴史の解釈」。積み重ねたコミュニケーションの積み重ねこそが、歴史を解釈する下地を作っていくのです。だから、国際交流とかのプログラムを作れる、教育事業に舵を取ったのだったなあ(遠い目)。がんばらなくちゃ。