岡崎玲子『9・11ジェネレーション』
9・11ジェネレーション ―米国留学中の女子高生が学んだ「戦争」 (集英社新書)
- 作者: 岡崎玲子
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2004/03/17
- メディア: 新書
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副題が、「米国留学中の女子高生が学んだ「戦争」」。もう、そのままずばりやん。この著者の前著『レイコ@チョート校』も読んでいたので、本屋で手に取りそのままレジへ。
著者の岡崎さんは、高校からアメリカ留学。Choate Rosemary Hallという学校にいます(もう卒業したのかな?)。この本からは、911からイラク戦争へと続く大変な時代に、学校がどんなことを生徒たちに与えてくれたのか、ということを教えてくれます。日本の学校もがんばらなきゃ、ね。ということで、使えそうなサイトを下に。
p.165
PBS
原爆投下のシミュレーションなどあり。すごい勉強に使えそうなサイト。キッズ用のコーナーもあった。要チェック。
以下、メモ。
副題が、米国留学中の女子高生が学んだ「戦争」。もう、そのままずばりやん。この著者の前著『レイコ@チョート校』も読んでいたので、本屋で手に取りそのままレジへ。
p.26
「
学校側はバランスの取れた見方をする必要性を強調し続けた。そんな活動の一環として、今回の事件をさまざまな視点から考え直し、落ち着きを取り戻すために、全校生徒が参加する講演会が開かれた。これは、チョート校の人文科教師が、パネリストとしてそれぞれが専門的に研究しているトピックについて話すというもの。まずは、西欧の植民地支配がいまだ影を落としている中東と中央アジアの情勢を説明してから、本来は平和的な思想であるというイスラム教の解説に移った。
」
p.26
「
無差別テロ犯をはじめとする過激派は、イスラム教徒の中の少数派だ。一般のイスラム教徒に責任を押し付けることは、白人優位主義者の行動をすべてのキリスト教徒のせいにするようなこと
」
p.66
「
基礎的な文法の知識なしで語学習得はできないが、細かいミスを気にせず言葉を口にし、完全に理解できなくともリスニングとリーディングで外国語に触れる時間を増やすことも、重要だと思う。音やリズムの感覚をつかみ、その言葉で<考える>ことができれば、会話や筆記のアウトプットもいっそうスムーズになるはずだ。そしてイマージョンの最たる例が、現地で文学や美術をその国の言葉で学ぶ短期留学プログラムである。
」
p.89
生徒たちの企画による映画祭
すごくいい企画だと思う。テーマをもって映画を選んで上映し、その後に続けて議論ができるように持っていく。それが生徒側から自発的に出てきているというのがすごい。
↓
「
一人一本をそれぞれの場所で干渉するのだが、私たち実効委員が最もウエイトを置いたのは、全校を30人ずつのグループに分けて行うディスカッション。日ごろからクラス内だけでなくキャンパスのあちこちで繰り広げられている、有意義でときに白熱した論議に目を付け、映画の感想を切り口として、人種問題についてオープンに話し合う場を提供したのだ。
」
p.100
honor pledge(その学校で学ぶ者としての名誉をかけた誓い)
・大学とかでも採用されているところ多い
・文章を自分で書き、最後にサインをする
p.165
PBS http://www.pbs.org/
原爆投下のシミュレーションなどあり。すごい勉強に使えそうなサイト。キッズ用のコーナーもあった。要チェック。