トム・ケリー&ジョナサン・リットマン『発想する会社!』

発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法

発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法


世界的に有名なデザイン会社IDEOのクリエイティビティの秘密がいろいろと書かれている。とはいえ、「アイデアを生むことは才能だ」と思わせてしまうようなものではなく、チームで何かを生み出していく文化の背景を紹介しているという感じ。

以下、メモ。

■究極のブレインストーミング

1.焦点を明確にする

「自転車に乗る人が、こぼしたり下をやけどしたりせずにコーヒーを飲めるようにする方法は?」など。「中身がこぼれないコーヒーカップのふた」などはあまりにも限定されている。

2.遊び心のあるルール

「量を狙え」「思い切ったアイデアをどんどん出そう」「眼に見えるように表現しよう」

3.アイデアを数える

「部屋を出るまでに100のアイデアを見つけ出そう」

4.力を蓄積し、ジャンプする

最初の段階では軽い調子で会話を進めさせ、カーブが急勾配を描くところで流れに任せる。進行役は議論の流れが衰えてきたときに仕事をする。

5.場所は記憶を呼び覚ます

個人的なメモではなく、グループ全員がブレストの進行状況を眼で見られるようにする。貼られたポストイットが、アイデアを出したときの気持ちに戻らせる。

6.精神の筋肉をストレッチする

ブレストに集中できる環境作り。遊び心のある発表会形式。

7.身体を使う

競合する製品、作ったプロトタイプ、ブロック、たくさんのペンやマジック。使えそうなものは何でも持ち込む。

■イノベーション

・名詞ではなく動詞で考える。

・「経験」につながることを考え出す

※空港で飛行機に乗るまでの行動ステップを考える。どこかに改善のポイントがないか考える。自分の経験、顧客にしてもらいたい体験を考える。