名門公立高校の凋落

AERAの今週号で母校のことが載っているらしい。タイトルは「名門公立 凋落第三波」。ああ、来てますなあ。で、東京・埼玉・神奈川・千葉の公立高校の東大合格者数の減少ぶりがトピックとして書かれています。「日比谷、湘南、浦和・・・」とリードコピーに名前が入っている。そして写真もうちの高校じゃん!

 文中でも紹介されていますよ。まずは校長先生の談話:「(進学実績について)確かに『ちょっと待てよ』という思いもある。しかし、だからといってガリガリやらせる気にはならない。旧制中学校以来の校風を否定したくはない」。なるほど。続けて記事は曰く、「同校では、4月から9月までクラス対抗の合唱コンクールや県立浦和高校との交流戦など、大きな行事が毎月続く。目いっぱい高校生活を楽しみ、受験勉強は高3の秋から。伝統的にそんな気質だ。」・・・ああ、その通り。

 記事は冷静に続ける。「それでも、かつてはその条件で結果を出していたのだ」・・・ああ、その通りですとも。

 僕らの母校は、電話番号の覚え方は「二浪する良い子いっぱい(26-4151)」だったし、受験が近づいてくると「現役偶然、一浪当然、二浪平然、三浪唖然」という言葉も先輩から習ったし(笑)。親にもそのことを誇らしげに説明してみたりもして。でも、僕らはみんなこの高校が大好きだった。私立とはまた違った良さがたくさんあって、大事なこともたくさん学んだ。私立とはまた違った道を歩んで、がんばってほしいと思う。日本は今、教育改革の真っ只中。これからもどんどん変わっていくでしょう。一足早く、東京都の名門日比谷高校はさまざまな改革を打ち出している。さて、わが母校は・・・と思いながら、帰り道に忘れかけている校歌を歌いながら帰ってみた一日。